野菜の味

はじめて砂栽培で育った野菜sand vegetableを口にしたとき、正直驚きました。

有機栽培でつくる母の野菜に劣らず美味しくて、何よりひと粒の種の持もつおいしさをまともにくらった感じがしたのです。本当に必要な水分と養分しか与えていない野菜は、生きるためにしっかりと根を張ります。

この砂栽培は50年前、実験実証を繰り返し、すでに先人達に確立されています。

思えばここ下関市安岡では、昔から葱の栽培が盛んですが、培地は砂が含まれていて、畑で遊んでいると砂浜に押し寄せる波の音と、海の香りが当たり前のようにしていました。

そこには砂地であることにより水はけが良くなるという利点がありました。

野菜は精一杯水分や養分を探しながら自生力を発揮します。

その結果、メリハリのある味わい深い野菜に育ってくれます。

 

野菜

ラデッィシュ、葉大根はみずみずしいそれでいてピリッと辛く育ちました。ミニチンゲン菜は噛み応えのある肉厚なものになります。収穫するときのボボボッと抜ける毛細根。一生懸命に水分や栄養分を探して探して、探して甘くなりました。

ベビーリーフ

幼い葉っぱなので栄養がグッと凝縮されています。マスタード・ケール・デトロイト・レッドオーク・アルグラ・カラシナなどなど、からしのように辛い、ワサビのように辛いなど、色々な味わいが感じられ、味覚が大忙しになります。

ハーブ

ルッコラ、パクチー、クレソンを育てています。

ルッコラはゴマの風味。少し成長するとピリッとした辛さもあらわれます。

パクチー好きは根っこも楽しむと聞いたことがあります。砂栽培で育つパクチーの根っこは毛細根がすごく、収穫時になかなか抜けないので葉っぱがちぎれるほどです。

レタス

サニーレタス、フリルアイスを育てています。

レタスの概念を覆す、というのは大げさですが、肉厚で、ちぎるとバチッと音がする、小さいけれど力強い葉っぱに育ちました。レタスの風味もしっかりとしています。